ナカニシ、歯科向け新型滅菌器
2020年09月19日
新型滅菌器
【宇都宮一ナカニシは10月、歯科治療器具の滅菌器の新型機「iClave mi ni2」を国内向けに発売する。従来機に比べて滅菌力を高めたほか、音声案内機能を追加するなど使い心地も改善した。歯科医の間では新型コロナウイルスの感染予防から滅菌器への引き合いが強まっており、新製品の投入で需要を取り込む。
従来機は2015年に投入しており、刷新は5年ぶりになるという。中西英一社長は「非常に引き合いは強い。大ヒットするだろう」と自信を示した。
ナカニシは歯科医が虫歯の治療時に歯を削るのに使うハンドピースという医療器具を
生産している。滅菌器は使用済みのハンドピースを洗浄、消毒、滅菌して再使用できる
ようにする。機能向上に伴い、価格は標準タイプで42万5000円へ税別)と従来機に比
べ2割ほど高くなる。
歯科治療は患者と医師が至近距離で接触するため「感染リスクが最も高い職業ともい
われる」(中西社長)。歯科医の間では国内外を問わず感染予防の意識が高まってお
り、滅菌器や予備のハンドピースの受注が伸びているという。政府も歯科医院に対して
感染予防に必要な機材の購入費の補助を決めている。