AI、歯科医の常識変える
2020年07月01日
治療 詰め物設計、来院1 回
診断 写真1枚で虫歯発見
歯周病の早期発見から虫歯治療の現場まで、歯科領域への人工知能(AI)の活用が広がっている。治療現場では3D技
術を使い元の歯を復元する設計にAIが活用されている。
使用した機器は米デンツプライシロナの販売する「セレック」だ。歯の3Dデータを分析して虫歯になる前の状態を予測
する。設計した詰め物は院内の3D切削器で成形する。
歯の復元には上下のかみ合わせなどをAIで分析し、患者に合
わせたものを作り出す。
22年までに業務の効率化に加え、医療機器の承認を取得来院回数を減らすなど患し、診断AIとして実用化する考えだ。
スマートフオンの活用に取り組むのがNTTドコモだ。
東北大学と共同で、スマホで撮った歯茎の写真から歯周病のリスクをAIが判定するシステムを開発する。手軽にリスクを把握し、歯周病検診の受診率を胸比謎世るのが狙いだ。22年度の実用化を目指すという。
業務の効率化に加え来院回数を減らすなど患者の利便性を訴える必要性も高まる。日常の予防から早期発見、治療の効率化までAIの普及は進みそうだ。
©日本経済新聞